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新事業進出補助金 vs 小規模事業者持続化補助金|規模別の最適選択

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新事業進出補助金と持続化補助金、規模で選ぶべき補助金が変わる

「新しい事業を始めたいが、どの補助金を使えばいいのか分からない」。特に従業員数名の小規模事業者にとって、新事業進出補助金と小規模事業者持続化補助金(以下、持続化補助金)のどちらを選ぶべきかは悩ましい問題です。

結論から言えば、投資規模が1,500万円(補助額750万円)を超えるかどうかが最大の分岐点です。しかし、投資規模だけでなく、事業者の体制・申請の難易度・事後モニタリングの負担も考慮して総合的に判断する必要があります。

この記事でわかること

  • 新事業進出補助金と持続化補助金の制度比較
  • 従業員規模別の最適な補助金選択基準
  • 小規模事業者が新事業進出補助金に挑戦すべきケースの判断
  • 持続化補助金で新事業展開を成功させるポイント

制度比較表:新事業進出補助金 vs 持続化補助金

両制度の基本情報を一覧で比較します。最も大きな違いは「投資規模」と「申請の難易度」です。

比較項目新事業進出補助金小規模事業者持続化補助金
主な目的新市場進出・事業転換販路拡大・業務効率化
対象者中小企業・中堅企業小規模事業者のみ
従業員数上限中小企業基本法に準ずる商業・サービス業5人以下/製造業等20人以下
補助上限額最大9,000万円最大250万円(インボイス特例で+50万円)
補助下限額750万円なし
補助率1/2(小規模は2/3)2/3
対象経費9区分(機械装置・建物・広告宣伝等)機械装置費・広報費・展示会出展費・開発費等
審査方法書面+口頭審査(全件)書面審査のみ
採択率40〜50%(初回予想)50〜60%程度
事業計画書詳細(15ページ程度)比較的簡易(数ページ)
認定支援機関確認書が必須商工会議所・商工会の支援が前提
付加価値額要件年率4%増なし
事後モニタリング3〜5年1年

投資規模別の選択ガイド

投資額ごとに最適な補助金を整理します。

総投資額推奨補助金補助額の目安理由
50万〜375万円持続化補助金最大250万円小規模投資に最適。申請も簡易
375万〜750万円持続化補助金 or ものづくり補助金最大250万円 or 最大500万円持続化補助金の上限を超える場合はものづくり補助金
750万〜1,500万円ものづくり補助金最大750万円新事業進出補助金の下限に届かない
1,500万〜5,000万円新事業進出補助金750万〜2,500万円新事業進出が目的なら最適
5,000万円以上新事業進出補助金最大9,000万円他の補助金では上限が不足

小規模事業者の注意点

小規模事業者(商業・サービス業5人以下、製造業等20人以下)は持続化補助金の対象ですが、新事業進出補助金にも申請可能です。ただし、投資額1,500万円以上の計画を策定し、口頭審査にも対応する必要があります。体制が整っているかどうかを冷静に判断しましょう。

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従業員規模別の判断基準

従業員数による最適な補助金選択の目安を示します。

従業員1〜5人の場合

判断基準推奨
投資額500万円以下の販路拡大持続化補助金
1,500万円以上の大型投資で新分野に進出新事業進出補助金(ただし体制面の補強が必要)
ホームページ制作や広告宣伝持続化補助金
店舗の全面改装+新業態での営業新事業進出補助金

従業員5人以下の事業者は、基本的に持続化補助金がファーストチョイスです。申請の手軽さ、商工会議所のサポート体制、高い採択率が魅力です。ただし、大型投資を伴う本格的な新事業展開の場合は、新事業進出補助金も視野に入れましょう。

従業員6〜20人の場合

判断基準推奨
既存事業の延長線上での小規模投資持続化補助金(製造業等20人以下の場合)
新分野への本格的な進出新事業進出補助金
生産性向上のための設備投資ものづくり補助金
DX推進+新サービス展開新事業進出補助金

この規模の事業者は、新事業進出補助金とものづくり補助金の両方を比較検討する価値があります。持続化補助金は商業・サービス業5人以下に限定されるため、6人以上の場合は対象外となる点に注意してください(製造業等は20人以下まで対象)。

従業員21人以上の場合

従業員21人以上の事業者は持続化補助金の対象外です(製造業等も20人以下まで)。新事業展開を目指す場合は新事業進出補助金、設備投資による生産性向上はものづくり補助金が選択肢となります。

中堅企業の場合

従業員数が中小企業基本法の上限を超える中堅企業(従業員2,000人以下)は、新事業進出補助金の対象です(補助率は1/3)。中堅企業向けの成長加速化補助金も比較検討してください。

持続化補助金で新事業展開を実現するには

持続化補助金は「販路拡大」が主目的ですが、新事業展開に活用できるケースもあります。

持続化補助金の「新市場開拓枠」を活用する

持続化補助金には複数の申請枠があり、「新市場開拓枠」では通常枠よりも高い補助上限額(200万円)で新たな市場への展開を支援しています。

枠名補助上限額概要
通常枠50万円基本的な販路拡大
賃金引上げ枠200万円賃上げを伴う事業拡大
卒業枠200万円従業員を増やして小規模から成長
後継者支援枠200万円事業承継後の新展開
創業枠200万円創業後間もない事業者の販路拡大

補助上限額は最大250万円(インボイス特例含む)と新事業進出補助金に比べると小さいですが、書面審査のみで採択率も高いため、小規模な新事業展開には有効です。

持続化補助金の限界:新事業進出補助金に切り替えるタイミング

持続化補助金では対応しきれないケースがあります。以下に該当する場合は、新事業進出補助金への切り替えを検討しましょう。

  • 投資額が500万円を超える:持続化補助金の上限(250万円、補助率2/3で投資額375万円)では不足
  • 建物の大規模改装が必要:持続化補助金では大規模な建物費は対象外
  • 製造設備の導入が中心:高額な製造設備は持続化補助金の上限に収まらない
  • 複数年にわたる事業展開:持続化補助金は短期間の事業実施が前提

判断フローチャート:5つの質問で最適な補助金を選ぶ

以下の質問に順番に回答して、最適な補助金を判断してください。

質問はいいいえ
Q1. 従業員数は小規模事業者の範囲内ですか?(商業・サービス5人以下、製造業等20人以下)→ Q2へ→ 新事業進出補助金 or ものづくり補助金
Q2. 投資額は500万円以下ですか?→ 持続化補助金→ Q3へ
Q3. 投資額は1,500万円以上で、新分野への本格進出ですか?→ 新事業進出補助金→ Q4へ
Q4. 口頭審査や詳細な事業計画書作成に対応できますか?→ 新事業進出補助金→ 持続化補助金 + ものづくり補助金を検討

まとめ:身の丈に合った補助金選択が成功の鍵

小規模事業者にとって、新事業進出補助金の大きな補助額は魅力的ですが、申請の難易度や事後モニタリングの負担も大きくなります。「身の丈に合った補助金」を選ぶことが、採択確率を高め、事業を成功に導く最も重要なポイントです。

選択基準持続化補助金が最適新事業進出補助金が最適
投資規模500万円以下1,500万円以上
事業内容販路拡大・小規模な新展開本格的な新市場進出
準備体制商工会議所のサポートで十分認定支援機関+口頭審査対策が必要
事後負担軽い(1年間のモニタリング)重い(3〜5年のモニタリング)

まずは最寄りの商工会議所・商工会に相談し、事業計画の方向性を確認した上で、最適な補助金を選択しましょう。

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よくある質問(FAQ)

はい、申請可能です。小規模事業者の場合は補助率が2/3に引き上げられる優遇もあります。ただし、補助下限額750万円(投資額1,125万円以上)を満たす事業計画と、口頭審査への対応が必要です。

異なる事業内容・経費であれば、同時に申請することは可能です。ただし、同一経費の重複は認められません。小規模事業者の場合、持続化補助金で既存事業の販路拡大を行いつつ、新事業進出補助金で新分野に進出するという戦略も考えられます。

投資額が375万円(補助率2/3で250万円)を超える場合は、ものづくり補助金(下限100万円〜上限4,000万円)の活用を検討してください。新事業進出が目的で投資額1,500万円以上なら新事業進出補助金が最適です。詳しくはものづくり補助金との比較記事をご参照ください。

商工会議所(または商工会)の管轄地域内に事業所があれば、加入の有無に関わらず申請可能です。ただし、申請には商工会議所(商工会)が発行する「事業支援計画書」が必要です。申請前に最寄りの商工会議所に相談しましょう。

はい、個人事業主も中小企業基本法上の中小企業に該当するため申請可能です。ただし、投資額1,500万円以上の事業計画と口頭審査への対応が求められます。個人事業主で初めて補助金を申請する場合は、まず持続化補助金から始めて経験を積むことも選択肢の一つです。

卒業枠は、小規模事業者が補助事業の実施により従業員を増やし、小規模事業者の範囲を超えて成長することを目指す枠です。補助上限額200万円で、事業拡大に伴う設備投資や販路拡大を支援します。成長意欲のある小規模事業者に適した枠です。

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