何を実現する投資かで3つの枠を選ぶ
最初に「導入したい設備」ではなく「設備を使って提供する価値と顧客」を決めます。次の表は枠選びの入口であり、個別事業の対象認定を行うものではありません。
| 投資の目的 | 検討する枠 | 説明が必要なこと | 該当しない例 |
|---|---|---|---|
| 新しい製品・サービスを開発 | 革新的新製品・サービス枠 | 顧客への新たな価値と、同業他社に相当程度普及していない革新性 | 設備導入だけ、既存製品の工程改善だけ |
| 自社にとって新しい製品等を新たな顧客市場に提供 | 新事業進出枠 | 製品等と顧客市場の双方の新規性 | 既存商品を別の地域で売るだけ、単なるメニュー追加 |
| 新しい国・地域の販路開拓に向け国内体制を強化 | グローバル枠 | 自社主導の海外販路開拓と国内拠点強化の関係 | 取引先主導の取り組み、国内拠点強化を伴わない計画 |
根拠:要領 p.6〜9:3枠の定義。新事業進出枠の「新規性」は日本初・世界初を意味せず、自社にとっての新規性です。公募開始日以降に初めて取り組む事業という条件も確認します。
計画書を書く前に対象者を確認する
| 確認項目 | 判断の入口 | 準備する情報 |
|---|---|---|
| 従業員 | 応募時点で0名の事業者は対象外 | 労働者名簿、雇用の実態 |
| 創業時期 | 新事業進出枠は創業1年未満が対象外 | 開業・設立日、最低1期分の決算書 |
| 企業規模・資本関係 | 要領の対象者区分に該当し、みなし大企業等に当たらないか | 業種、資本金、従業員数、株主・役員情報 |
| 過去の補助金 | 交付決定、実施、報告、返還等の状況を確認 | 制度名、公募回、決定日、現在の状況 |
この表だけで対象者要件をすべて網羅したものではありません。要領 p.17〜24:補助対象者・対象外となる事業者で該当区分を確認します。個人事業主も対象になり得ますが、従業員等の条件は満たす必要があります。
投資規模と必須経費を組み合わせて確認する
| 枠 | 補助下限 | 通常上限 | 必須となる経費 |
|---|---|---|---|
| 革新的新製品・サービス | 100万円 | 750〜2,500万円 | 機械装置・システム構築費 |
| 新事業進出 | 750万円 | 2,500〜7,000万円 | 機械装置・システム構築費または建物費 |
| グローバル | 750万円 | 2,500〜7,000万円 | 機械装置・システム構築費または建物費 |
上限は従業員数によって異なります。最大9,000万円は新事業進出枠・グローバル枠の従業員101人以上で賃上げ特例が適用される場合です。下限・上限の範囲内でも、事業と経費の審査を経て交付額が決まります。
仮の計算例として、新事業進出枠で対象経費2,000万円・補助率1/2なら計算上の補助額は1,000万円です。申請者はこれを差し引いた金額だけでなく、入金前に必要な支払いと対象外経費も用意します。詳しくは従業員規模別の補助額と自己負担を確認してください。