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【2026年版】高知県の補助金・助成金完全一覧|新事業進出・中小企業向け支援制度まとめ

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高知県は四国南部に位置し、人口約67万人(2026年現在)の県です。日照時間が長く温暖な気候と全国一の森林面積を有し、農業・林業・水産業・観光業が地域経済の柱となっています。

高知県の産業特性と中小企業の補助金活用背景

高知県は四国南部に位置し、人口約67万人(2026年現在)の県です。日照時間が長く温暖な気候と全国一の森林面積を有し、農業・林業・水産業・観光業が地域経済の柱となっています。高知県の県内総生産の産業別構成は第一次産業が約3.0%、第二次産業が約18.3%、第三次産業が約77.6%であり、農林水産業から派生した食品加工業・サービス業が重要な位置を占めています。

高知県の主要産業と補助金活用のポイント

  • 農業・食品加工:ナス・ショウガ・ミョウガ・ユズなど全国有数の産地。6次産業化・EC販売・加工品開発への転換で新事業進出補助金の活用事例多数
  • 水産業・水産加工:カツオ・マグロ・アジ等の遠洋・近海漁業が盛ん。水産加工品のブランド化・冷凍技術導入が重要課題
  • 林業・木材加工:全国一の森林率(84%)を誇り、CLT(直交集成板)等の新素材活用や木造建築分野への転換に補助金活用余地が大きい
  • 観光・宿泊業:高知城・桂浜・四万十川・よさこい祭など豊富な観光資源。インバウンド対応・体験型観光への転換に業態転換型の補助金が対応
  • 製造業(家庭用紙・食品):ティッシュペーパー等家庭紙製造が全国有数。食品製造業も集積しており、省力化・DX推進の需要が高い

出典:高知県「高知県の経済概況」(pref.kochi.lg.jp)・農林水産省「高知県で生産された農産物」

高知県の補助金は「国制度+県制度+市町村制度」の三層構造

高知県の中小企業が活用できる補助金・助成金は大きく3つの層に分かれます。それぞれの特徴を理解することが、自社に最適な制度を見つける第一歩です。スマート補助金等の集計では高知県の補助金・助成金は合計500件以上にのぼります。

代表的な制度 補助上限の目安 申請窓口
国制度 新事業進出補助金・ものづくり補助金・IT導入補助金・省力化投資補助金 最大数千万〜7,000万円超 各補助金公式ポータル・認定支援機関
高知県独自制度 所得向上推進企業等総合支援事業費補助金・デジタル技術活用促進事業費補助金・ものづくり省力化設備投資支援事業費補助金・新事業チャレンジ支援補助金 50万円〜7,500万円 高知県産業振興センター・高知県各担当課
市町村独自制度 高知市中小企業等生産性向上設備導入支援事業費補助金等 数十万円〜数百万円 各市町村の商工担当課・商工会

国制度と県・市町村独自制度を同一経費に重複せず組み合わせて活用できる場合があります。複数制度の組み合わせで自己負担を最小化する戦略を、高知県産業振興センターや認定支援機関と相談しながら設計することが重要です。

国の主要補助金2026【高知県の中小企業が活用できる制度一覧】

高知県内の中小企業が2026年度に活用できる主要な国制度を補助上限額の大きい順に整理します。制度の詳細・最新の公募スケジュールは各公式サイトで必ず確認してください。

中小企業新事業進出補助金(旧・事業再構築補助金後継制度)

新事業進出補助金の基本概要(2026年)

  • 運営機関:中小企業基盤整備機構(SMRJ)
  • 補助率:1/2(地域別最低賃金引上げ特例適用時は2/3)
  • 補助上限額:従業員数により2,500万〜7,000万円(賃上げ特例適用時は最大9,000万円)
  • 補助下限額:750万円(750万円未満の投資計画では申請不可)
  • 第4回公募締切:2026年6月19日18:00(最新公募状況は公式サイトで確認)
従業員数 補助上限(通常) 補助上限(賃上げ特例)
20人以下 2,500万円 3,500万円
21〜50人 4,000万円 5,000万円
51〜100人 5,500万円 7,000万円
101人以上 7,000万円 9,000万円

対象経費:建物費・構築物費・機械装置・システム構築費・技術導入費・専門家経費・運搬費・クラウドサービス利用費・外注費・知的財産権等関連経費・広告宣伝費・販売促進費

高知県内での活用が多い業種例:農業者(農産物加工品・EC参入)・飲食業(デリバリー・セントラルキッチン)・水産業(水産加工品のブランド化・直販)・旅館・宿泊業(体験型観光プログラム)・木材・製材業(CLT加工・新素材製品開発)

出典:中小企業基盤整備機構 新事業進出補助金公式サイト

ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)

ものづくり補助金の基本概要

  • 対象:中小企業・小規模事業者(製造業のほか、商業・サービス業も対象)
  • 補助率:通常1/2、小規模事業者2/3(最低賃金引上げ特例適用時は中小企業も2/3)
  • 補助上限額:通常枠750万円・大幅賃上げ特例適用時4,000万円
  • 補助下限額:100万円
  • 申請:Jグランツ(jGrants)経由の電子申請

ものづくり補助金は、革新的な製品・サービス開発や設備投資を支援する制度です。高知県の食品加工業・木材加工業・水産加工業にとって、加工ライン自動化・新製品開発・品質管理高度化への投資に適しています。

申請枠 補助上限 補助率 主な対象
通常枠 750万円 1/2(小規模2/3) 革新的製品・サービス開発、設備投資
大幅賃上げ特例 4,000万円 2/3 賃上げ目標値達成が条件

高知県内での活用例:ユズ加工品の新製品開発ライン・カツオの冷凍加工設備更新・木材CLT加工機の導入・農産物の自動選別機導入など

出典:ものづくり補助金総合サイト

IT導入補助金2026

IT導入補助金の基本概要(2026年度)

  • 運営機関:独立行政法人中小企業基盤整備機構(IT導入支援事業)
  • 対象:中小企業・小規模事業者(IT導入支援事業者が提供するITツール導入が条件)
  • 補助率:1/2以内(インボイス特例枠は4/5以内)
  • 補助上限額:通常枠5万〜450万円・インボイス特例(会計・受発注・決済ソフト)50万円以内
  • 申請:IT導入補助金2026公式サイト経由

IT導入補助金は、業務効率化・DX推進に役立つソフトウェア・クラウドサービスの導入費用を補助する制度です。高知県内の農業・水産業・観光業・小売業の事業者が、在庫管理システム・POSレジ・予約システム・受発注システムを導入する際に広く活用されています。

高知県内での活用例:農産物直売所のPOSシステム・旅館の予約管理システム・水産加工業の在庫・受発注管理システム・小規模飲食店のキャッシュレス決済導入

出典:IT導入補助金2026公式サイト

中小企業省力化投資補助金(カタログ型)

省力化投資補助金の基本概要

  • 対象:中小企業・小規模事業者(カタログ登録製品の購入が条件)
  • 補助率:1/2(小規模事業者2/3)
  • 補助上限額:従業員20人以下200万円・21〜50人500万円・51人以上1,000万円(賃上げ加算あり)
  • 対象製品:経済産業省のカタログに登録されたAMR(搬送ロボット)・配膳ロボット・スチームコンベクションオーブン・自動精算機等

省力化投資補助金は、人手不足に悩む中小企業・小規模事業者が即戦力となる省力化製品を導入するための補助金です。カタログ登録製品から選んで購入するため、事業計画書の作成負担が少なく、比較的申請しやすい制度です。高知県内でも旅館・飲食業・農産物直売所などで活用されています。

出典:中小企業省力化投資補助金公式サイト

小規模事業者持続化補助金

持続化補助金の基本概要

  • 対象:商業・サービス業(宿泊・娯楽を除く)従業員5人以下、宿泊業・娯楽業20人以下、製造業・その他20人以下の小規模事業者
  • 補助率:2/3
  • 補助上限額:通常枠50万円・創業枠200万円・賃金引上げ枠・後継者支援枠・インボイス枠200万円
  • 申請窓口:商工会・商工会議所(自社の所在地の商工会議所が担当)

持続化補助金は小規模事業者が自社の経営を見直し、販路開拓・生産性向上に取り組む際の費用を補助する制度です。高知市にある事業者は高知商工会議所(TEL: 088-875-1181)、その他の地域は各商工会が申請窓口となります。展示会出展・チラシ・ホームページ制作・販促品等が対象経費に含まれ、小規模農家・漁師・小売業・飲食業が広く活用できます。

出典:小規模事業者持続化補助金公式サイト

高知県独自の補助金・助成金2026【制度一覧と特徴】

高知県は中小企業・小規模事業者の経営支援のため、国制度に上乗せする形や独自の制度として複数の補助金を設けています。以下に2026年度時点で注目度の高い高知県独自制度を一覧します。最新の公募期間・要件は必ず高知県公式サイトまたは高知県産業振興センターで確認してください。

所得向上推進企業等総合支援事業費補助金(高知県・最大7,500万円)

所得向上推進企業等総合支援事業費補助金の概要

  • 目的:若者の所得向上につながる高付加価値型経営への転換を支援
  • 対象:高知県内に本社または主な事業所を持つ中堅企業・中小企業等
  • 補助率:66.7%(約2/3)
  • 補助上限額:7,500万円
  • 対象事業:高付加価値化・生産能力の向上・販路開拓・経営組織の変革・人材育成・働き方改革
  • 主な要件:賃上げ・付加価値向上の事業計画(3年)策定、「こうち男性育休推進企業」への登録
  • 賃上げ目標:横展開枠は「従業員1人あたりの給与支給総額」および「付加価値額」の年平均成長率2%以上増加、先進枠は5%以上増加

この制度は補助率66.7%・上限7,500万円という規模の大きさが特徴です。国の新事業進出補助金と比較して「高知県内に事業所があること」「賃上げ・付加価値向上計画の策定」が条件となり、地場企業の体力強化に特化した設計となっています。食品加工・木材加工・観光業など高付加価値化の余地が大きい業種との親和性が高い制度です。

出典:高知県「所得向上推進企業等総合支援事業費補助金」公式ページ

高知県デジタル技術活用促進事業費補助金(上乗せ枠・一般枠)

デジタル技術活用促進事業費補助金の概要

  • 目的:デジタル技術や省力化機械装置の導入を通じた生産性向上を応援
  • 対象:高知県内の中堅企業・中小企業等(給与増額または正規雇用転換を行う事業者)
  • 上乗せ枠:国の補助金(IT導入補助金・ものづくり補助金・省力化投資補助金)に追加で高知県が上乗せ補助
  • 一般枠(参考:令和7年度):補助率1/2以下、補助上限50万〜450万円(加速枠は100万〜1,000万円・補助率2/3以下)
  • 問い合わせ:公益財団法人高知県産業振興センター(joho-kochi.or.jp)

上乗せ枠は、国の補助事業の実施場所を「高知県」として交付決定を受けている事業者が対象となります。国補助金の補助率・上限の「上に」さらに高知県が補助を行うことで、実質的な自己負担率を大幅に引き下げることができます。

区分 対象 補助率(目安) 補助上限(目安)
上乗せ枠 国補助金(IT導入/ものづくり/省力化)採択事業者 1/12〜1/4以内 1,000万円
一般枠 デジタル化・省力化投資を行う県内事業者 1/2以下 450万円
加速枠 より大規模なデジタル投資を行う県内事業者 2/3以下 1,000万円

※令和8年度(2026年度)の具体的な補助率・上限額・公募期間は最新の公募要領でご確認ください。

出典:高知県産業振興センター デジタル技術活用促進事業費補助金

高知県ものづくり省力化設備投資支援事業費補助金

ものづくり省力化設備投資支援事業費補助金の概要

  • 目的:県内製造業の生産性向上・業務効率化のための設備投資を支援
  • 対象:高知県内に補助事業を実施する事業所を有し、主たる事業を製造業とする中小企業・小規模事業者
  • DX推進枠補助率:小規模企業者1/8以内・中小企業者1/5以内
  • DX推進枠補助上限:1,000万円
  • 一般枠補助上限:小規模企業者450万〜1,000万円・中小企業者450万〜2,000万円(賃上げ加算時は小規模1,250万円・中小2,500万円)
  • 問い合わせ:公益財団法人高知県産業振興センター内 ものづくり省力化設備投資支援事務局(TEL: 088-846-7087)

この制度は製造業に特化した高知県独自の省力化設備投資支援制度です。国の省力化投資補助金(カタログ型)がすべての業種を対象とするのに対して、こちらは製造業(食品・木材・水産加工等)が対象です。特に高知県の主力産業である食品加工・水産加工・木材加工・紙製品製造業との親和性が高い制度です。

出典:高知県産業振興センター 補助金情報

高知県新事業チャレンジ支援事業費補助金(上限500万円)

新事業チャレンジ支援事業費補助金の概要

  • 目的:県内における新事業の創出。市場調査・実現可能性調査・製品開発・実証実験等を支援
  • 補助上限額:500万円
  • 公募期間(令和8年度):2026年4月1日〜2026年7月31日
  • 県外企業の特例:補助事業終了後2年以内に高知県内に事業所を設置することが条件
  • 問い合わせ:高知県産業イノベーション課(TEL: 088-823-9781 / メール: 121701@ken.pref.kochi.lg.jp)

この制度は、国の新事業進出補助金と目的が近いですが、規模が小さく(上限500万円)、実現可能性調査段階から申請できる点が特徴です。新ビジネスの「試作・検証フェーズ」に適しており、その後本格投資として国の新事業進出補助金やものづくり補助金を活用するという段階的な活用が効果的です。

出典:高知県「新事業チャレンジ支援事業費補助金」公式ページ

高知県新事業創出支援事業費補助金(実証等支援・製品開発支援)

高知県が運営する「新事業創出支援事業費補助金」は、新製品・新サービスの事業化のための実証実験および製品開発等に係る取組を支援する制度です。令和8年度(2026年度)は2026年7月31日17:00が申請締切(参考:公式公募情報)とされています。

この制度は「実証等支援」と「製品開発支援」の2種で構成されており、市場調査・プロトタイプ製作・テストマーケティングなどの費用が補助対象となります。国の新事業進出補助金との違いは補助規模が小さい代わりに事業化の初期段階から活用できる点にあります。

出典:高知県「新事業創出支援事業費補助金」公式ページ

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高知市・市町村独自の補助金2026【主要制度と相談窓口】

高知県内の各市町村も独自の補助金・助成金制度を設けています。市町村制度は補助上限額が国・県制度より小さいケースが多いですが、対象要件が広く、小規模事業者が活用しやすい傾向があります。

高知市中小企業等生産性向上設備導入支援事業費補助金

高知市は、物価高騰の影響を乗り越えるため設備等を新たに導入し自社の生産性を向上させたい事業者に対して、設備等導入経費の一部を補助する「高知市中小企業等生産性向上設備導入支援事業費補助金」を設けています。

高知市生産性向上設備導入支援事業費補助金(参考情報)

  • 対象:高知市内に事業所を持つ中小企業・小規模事業者
  • 目的:生産性向上を図るための設備等の導入費用を一部補助
  • 問い合わせ先:高知市役所商工観光部産業政策課(TEL: 088-823-9456)

※補助率・補助上限額・公募期間等の詳細は年度ごとに変わります。最新情報は高知市役所産業政策課(088-823-9456)または高知市公式サイトでご確認ください。

出典:補助金ポータル 高知市中小企業等生産性向上設備等導入支援事業費補助金

高知商工会議所・各地商工会による補助金支援

高知市内の事業者は高知商工会議所(TEL: 088-875-1181)、その他の市町村の事業者は各地の商工会が小規模事業者持続化補助金の申請支援・経営相談を行っています。高知県内には商工会議所1か所(高知市)と商工会が複数あり、無料での補助金相談に対応しています。

機関名 対象エリア 主な支援内容 連絡先
高知商工会議所 高知市 持続化補助金・ものづくり補助金・経営相談 088-875-1181 / cciweb.or.jp/kochi/
高知県商工会連合会 高知県内全域(高知市除く) 持続化補助金・各種経営支援 088-824-5141
高知県産業振興センター 高知県内全域 県独自補助金全般・ものづくり・DX支援 joho-kochi.or.jp / 088-846-7090
よろず支援拠点(高知) 高知県内全域 国補助金の無料相談・事業計画支援 よろず支援拠点検索ページで確認

高知県の業種別・補助金活用戦略【農業・水産業・観光・製造業】

高知県の主要産業別に、最も有効な補助金の組み合わせを解説します。業種の特性に合った制度を選ぶことで、採択率と補助額を最大化できます。

農業・食品加工業(ユズ・ナス・ショウガ・食品6次産業化)

農業・食品加工業向け推奨制度の組み合わせ

  • 新規加工品・EC販売参入:新事業進出補助金(上限7,000万円・1/2)+高知県新事業チャレンジ支援補助金(上限500万円)で段階的に活用
  • 加工設備の高度化:ものづくり補助金(上限750万円・2/3)+高知県ものづくり省力化設備投資支援事業費補助金を組み合わせ
  • 農産物直売所の省力化:省力化投資補助金(カタログ型・上限1,000万円)で自動精算機・在庫管理システムを導入
  • 農業DX・スマート農業:IT導入補助金(上限450万円)+高知県デジタル技術活用促進事業費補助金(上乗せ枠)

高知県はユズ(全国生産量の約50%)・ショウガ・ミョウガ・ナスなどの農産物が全国でも有数の産地です。農産物そのものの販売だけでなく、加工品(ユズ胡椒・ユズジュース・ユズドレッシング等)の製造・EC販売・土産品化への転換事例が多く、新事業進出補助金での採択実績があります。

申請のポイント:農業者が新事業進出補助金を申請する場合、「新たな市場(EC販売・外食チャネル等)への進出」という事業計画の組み立てが重要です。加工品製造業への転換・6次産業化は典型的な採択例として挙げられており、事業計画書作成にあたっては認定支援機関(農業法人の多い高知県では農業委員会や農協のサポートも確認を)への早期相談が効果的です。

水産業・水産加工業(カツオ・マグロ・アジ・のれん分け等)

水産業・水産加工業向け推奨制度

  • 水産加工品の新商品開発・ブランド化:ものづくり補助金(上限750万円)・新事業進出補助金(上限7,000万円)
  • 冷凍技術・加工設備の更新:高知県ものづくり省力化設備投資支援事業費補助金(一般枠・上限2,000万円)
  • ECサイト・直販チャネルの開拓:IT導入補助金(上限450万円)・小規模事業者持続化補助金(上限50万円〜200万円)
  • 加工場のDX・省力化:高知県デジタル技術活用促進事業費補助金

高知県はカツオの水揚げで有名で、カツオのたたき・かつお節等の水産加工品が全国的に知られています。水産加工業では冷凍設備の老朽化更新・新商品開発・EC販売強化が主な課題であり、ものづくり補助金や高知県独自の省力化設備投資支援が有効です。

申請のポイント:水産業者は法人格(水産加工会社等)を持つ場合はほぼすべての国制度が適用可能ですが、個人漁業者は要件確認が必要です。ものづくり補助金では「新製品・新サービスの開発」が要件となるため、単純な設備更新ではなく「新フレーバー開発」や「新市場向け商品」との組み合わせ戦略が効果的です。

観光業・宿泊業・飲食業(体験型観光・インバウンド対応)

観光業・宿泊業向け推奨制度

  • 業態転換(体験型・グランピング等):新事業進出補助金(上限7,000万円・1/2)
  • 省力化・自動化(自動精算機・配膳ロボット等):省力化投資補助金(カタログ型・上限1,000万円)
  • インバウンド対応(多言語ツール・予約システム):IT導入補助金(上限450万円)
  • 小規模飲食店の販促・EC:小規模事業者持続化補助金(上限50万〜200万円)
  • 高付加価値化(体験プログラム・D2C):高知県所得向上推進企業等総合支援事業費補助金(上限7,500万円・補助率2/3)

高知県の観光業は、高知城・桂浜・四万十川・四国カルスト等の自然資源と、よさこい祭・カツオのたたき等の食文化が強みです。インバウンド需要の回復・体験型観光への転換・農泊(農業体験×宿泊)の推進が課題となっており、新事業進出補助金での業態転換支援が積極的に活用されています。

申請のポイント:旅館・民宿が「グランピング施設」や「体験型施設」へ業態を拡大する場合、新事業進出補助金の「新規事業への進出」要件に合致する可能性が高いです。また省力化投資補助金のカタログには旅館向けの配膳ロボット・自動精算機も掲載されており、人手不足対策として活用できます。

林業・木材加工業(CLT・新建材・カーボンクレジット)

高知県は全国一の森林率(約84%)を誇り、スギ・ヒノキ等の木材生産が盛んです。林業・木材加工業向けには以下の補助金活用が有効です。

目的 推奨制度 補助率・上限
CLT(直交集成板)加工新設 ものづくり補助金 1/2〜2/3・上限750万〜4,000万円
新建材・木製品の開発 新事業進出補助金 1/2・上限2,500〜7,000万円
木材加工ライン省力化 高知県ものづくり省力化設備投資支援事業費補助金 1/5〜・上限2,000万円(中小)
森林管理DX IT導入補助金・高知県デジタル技術活用促進事業費補助金 1/2・上限450万円+上乗せ

林業分野では農林水産省が別途実施する「強い農業・担い手づくり総合支援交付金」や国有林活用の補助金も存在します。木材加工会社が木造建築材・CLT製品を開発する場合は経済産業省系のものづくり補助金・新事業進出補助金との親和性が高いです。

高知県での補助金申請の流れとよくある失敗・チェックリスト

補助金の申請手順は制度ごとに異なりますが、基本的なステップは共通しています。特に高知県内で事業者が陥りやすい失敗パターンをあわせて解説します。

補助金申請の基本ステップ(国の主要制度共通)

ステップ 内容 所要時間の目安 注意点
1. GビズIDプライムの取得 gBizID公式サイトでオンライン申請。法人・個人事業主どちらも取得可能 2〜3週間(書類審査) 新事業進出補助金・ものづくり補助金・IT導入補助金等すべての国制度に必須。早めの取得を
2. 認定支援機関への相談 高知商工会議所・商工会・中小企業診断士・行政書士等に相談 1〜2ヶ月 新事業進出補助金は「認定経営革新等支援機関の確認書」が必須。早期相談が採択率に直結
3. 事業計画書の作成 補助金の種類・枠ごとに規定様式に従って作成。審査員が読む書類のため説得力が重要 2〜4週間 「何が新しいか」「市場ニーズ」「収益化の見通し」の3点が採否の核心
4. 電子申請(jGrants) Jグランツにログインし、必要書類(決算書・確定申告書等)をアップロード 1〜2週間 書類の形式・ファイルサイズ・添付漏れに注意。締切当日は混雑しやすい
5. 採択発表・交付決定 審査結果の発表後、交付決定通知を受領してから補助事業を開始 2〜4ヶ月 交付決定前に発注・契約した費用は原則補助対象外。交付決定を必ず待つ
6. 補助事業の実施・実績報告 交付決定後に設備購入・サービス導入を実施し、実績報告書を提出 6〜12ヶ月 経費の支払い証拠書類(領収書・請求書・振込明細)を必ず保存
7. 確定検査・補助金入金 実績報告の審査後、補助額が確定し入金される 1〜3ヶ月 入金まで自己資金または融資での立替が必要。日本政策金融公庫の「補助金つなぎ融資」も活用可

高知県の事業者に多い申請失敗パターンと対策

よくある失敗パターン(高知県の中小企業・小規模事業者)

  • 失敗1:GビズIDの取得が間に合わない
    対策:公募開始の1〜2ヶ月前に取得申請を完了させる。「公募が始まってから取得しよう」では間に合わないことが多い
  • 失敗2:交付決定前に発注・工事を開始する
    対策:採択発表後も「交付決定通知書」が届くまで発注は絶対しない。地方の中小企業に多い失敗で、補助金がゼロになるリスクがある
  • 失敗3:認定支援機関への相談が遅すぎる
    対策:「申請締切1ヶ月前」では認定支援機関が対応できないことがある(特に繁忙期)。公募開始直後に相談予約を入れる
  • 失敗4:補助金は「もらえるお金」と誤解して資金計画を立てない
    対策:補助金は後払いが原則。補助事業中の費用は自己資金または融資で立て替える。日本政策金融公庫の「補助金つなぎ融資」(無利子・無担保の制度あり)も事前に確認
  • 失敗5:県独自制度と国制度の同一経費重複申請
    対策:同一の設備・経費に対して複数の補助金は原則適用不可。異なる経費に充てる「組み合わせ戦略」は可能だが、必ず各補助金の公募要領で確認する

申請前の業種別チェックリスト(高知県版)

確認項目 農業・食品加工 水産・水産加工 観光・宿泊 製造業
GビズIDプライム取得済み 必須 必須 必須 必須
法人登記または個人事業主届出あり 必須 必須 必須 必須
直近2期分の決算書(確定申告書)準備 必須 必須 必須 必須
認定経営革新等支援機関への相談予約 新事業進出補助金・ものづくり補助金の場合は必須 同左 同左 同左
事業計画書の「新規性・市場性」の明確化 6次産業化・EC参入の具体的な市場データ 新商品・新チャネルの販売予測 体験型・グランピング等の市場規模・競合調査 新製品・新ライン導入による生産量増加予測
高知県独自制度との組み合わせ確認 新事業チャレンジ支援補助金・所得向上推進支援補助金 ものづくり省力化設備投資支援補助金 所得向上推進企業等総合支援事業費補助金 デジタル技術活用促進事業費補助金・上乗せ枠
資金繰り計画(補助金入金まで自己立替) 必須 必須 必須 必須

高知県で使える補助金の制度比較表【2026年版・補助率・上限・対象一覧】

高知県の中小企業・小規模事業者が活用できる主要補助金を一覧形式で比較します。自社の投資規模・業種・目的に合った制度を選ぶ際の参考にしてください。

制度名 運営主体 補助率 補助上限額 主な対象業種 特徴
中小企業新事業進出補助金 国(SMRJ) 1/2(賃上げ特例時2/3) 最大7,000万円(賃上げ特例9,000万円) 全業種 大型投資・業態転換に最適。補助下限750万円
ものづくり補助金 国(中小企業庁) 1/2〜2/3 750万円(大幅賃上げ特例4,000万円) 製造業・商業・サービス業 革新的製品・設備投資。補助下限100万円
IT導入補助金 国(中小企業庁) 1/2(インボイス枠4/5) 450万円(インボイス枠50万円) 全業種(ITツール導入) ソフトウェア・クラウドに特化。手続きが比較的簡易
省力化投資補助金(カタログ型) 国(中小企業庁) 1/2(小規模2/3) 最大1,000万円(賃上げ加算あり) 全業種(カタログ登録製品の購入) 事業計画書の負担少・人手不足対策に最適
小規模事業者持続化補助金 国(中小企業庁) 2/3 50万〜200万円 小規模事業者(業種別従業員数要件あり) 商工会議所・商工会経由。販路開拓・販促に活用しやすい
所得向上推進企業等総合支援事業費補助金 高知県 約2/3(66.7%) 7,500万円 高知県内中小企業・中堅企業 賃上げ計画・「こうち男性育休推進企業」登録が条件
デジタル技術活用促進事業費補助金(上乗せ枠) 高知県 1/12〜1/4 1,000万円 国補助金採択事業者(高知県内) 国補助金と組み合わせてさらに上乗せ。IT・DX投資の実質負担を大幅に削減
ものづくり省力化設備投資支援事業費補助金 高知県(産業振興センター) 1/5〜1/8(枠により異なる) 最大2,500万円(賃上げ加算時) 高知県内製造業 製造業特化の県独自制度。食品・水産・木材加工業に有効
新事業チャレンジ支援事業費補助金 高知県 公募要領で確認 500万円 新事業展開を目指す事業者 市場調査・実証実験段階から活用可。新事業進出補助金の前段階として有効
新事業創出支援事業費補助金 高知県 公募要領で確認 公募要領で確認 新製品・新サービスの事業化を図る事業者 実証実験・製品開発支援。2026年度締切は7月31日(最新情報は公式確認)

※各制度の補助率・上限額・公募スケジュールは年度・回次により変更になる場合があります。申請前に必ず各制度の最新公募要領をご確認ください。

まとめ:高知県の中小企業が2026年度に補助金を最大活用するために

高知県の中小企業が2026年度に補助金を最大限に活用するためには、国制度と県独自制度の「二層構造」を理解し、自社の業種・投資目的・規模に合った制度の組み合わせを選ぶことが重要です。以下に優先すべき行動をまとめます。

優先度 今すぐすること 理由
最優先 GビズIDプライムの取得申請 国の主要補助金に必須・取得に2〜3週間かかる
最優先 高知県産業振興センターまたは高知商工会議所への相談予約 早期相談が採択率向上の最重要因子。繁忙期(公募直前)は予約が取りにくい
重要 高知県独自制度(所得向上推進補助金・デジタル活用促進補助金等)の公募開始時期を確認 県独自制度は公募期間が限られることが多い
重要 補助事業期間中の資金繰り計画の立案 補助金は後払い・先行投資が必要。日本政策金融公庫への事前相談も有効
継続 高知県公式サイト・産業振興センターのサイトで新規制度・追加公募を定期確認 年度内に新規制度が追加されることがある

高知県の中小企業向け主な相談先

  • 高知県産業振興センター(県独自補助金・ものづくり・DX全般):joho-kochi.or.jp / TEL: 088-846-7090
  • 高知商工会議所(持続化補助金・ものづくり補助金・経営相談):cciweb.or.jp/kochi / TEL: 088-875-1181
  • 高知県商工会連合会(高知市以外の商工会エリア):TEL: 088-824-5141
  • よろず支援拠点(高知)(国補助金の無料総合相談):中小企業基盤整備機構 よろず支援拠点検索ページで確認
  • 日本政策金融公庫 高知支店(補助金つなぎ融資・創業融資):TEL: 088-833-0038
  • 高知市役所 産業政策課(市独自補助金):TEL: 088-823-9456
  • 新事業進出補助金公式サイトshinjigyou-shinshutsu.smrj.go.jp
  • 高知県補助金公式情報pref.kochi.lg.jp(高知県)

本記事の情報は2026年6月25日時点のものです。補助金の制度・要件・スケジュールは変更になる場合があります。最新の公募要領・申請要件は各制度の公式サイトまたは担当窓口でご確認ください。

よくある質問(FAQ)

A2026年度に高知県の中小企業が活用できる補助金で補助上限が最大なのは「高知県所得向上推進企業等総合支援事業費補助金」(補助率66.7%・上限7,500万円)と「中小企業新事業進出補助金」(補助率1/2・従業員101人以上で上限7,000万円、賃上げ特例で9,000万円)です。国の新事業進出補助金は補助下限額750万円があるため総投資額1,500万円以上が前提となります。一方、高知県独自の所得向上推進補助金は補助率が高く、賃上げ・高付加価値化計画が条件となっています。自社の状況に合った制度を選ぶため、まず高知県産業振興センター(TEL: 088-846-7090)または高知商工会議所(TEL: 088-875-1181)に相談することをお勧めします。
A農業者(農業法人・個人農業者)も多くの補助金の対象となりえます。特に農産物の加工品製造(ユズ胡椒・ユズジュース・ショウガ加工品等)やECサイトでの直販参入は「新事業進出補助金」の採択事例として多く見られます。小規模農家(常時使用する従業員が20人以下)であれば「小規模事業者持続化補助金」(上限50万〜200万円・補助率2/3)も活用しやすい制度です。また農林水産省系の「強い農業・担い手づくり総合支援交付金」等の農業者向け別制度も存在します。まずは地域の農協または高知商工会・商工会議所に相談し、事業の状況に合った制度を確認することをお勧めします。
A高知県産業振興センター(公益財団法人・joho-kochi.or.jp)は高知県内の中小企業・小規模事業者に対して、補助金全般の情報提供・相談対応を無料で行っています。具体的には、県独自補助金(デジタル技術活用促進事業費補助金・ものづくり省力化設備投資支援事業費補助金等)の申請支援のほか、国の補助金の案内・マッチング、経営改善・販路開拓相談、研究開発支援等も扱っています。連絡先は TEL: 088-846-7090(高知市布師田3992-2 テクノパーク内)です。また高知県産業イノベーション課(TEL: 088-823-9781)が新事業チャレンジ支援補助金・新事業創出支援補助金の窓口となっています。
A新事業進出補助金(中小企業基盤整備機構運営)は全国の中小企業が対象で、申請はJグランツ(jGrants)を通じた電子申請です。地域の窓口への持参は不要ですが、申請には「認定経営革新等支援機関の確認書」が必要なため、高知商工会議所(TEL: 088-875-1181)・商工会・地元の中小企業診断士・行政書士等に事前相談が必要です。高知県では高知県産業振興センターもサポートを提供しています。第4回公募(2026年6月19日締切)以降の最新公募状況は中小企業基盤整備機構の公式サイト(shinjigyou-shinshutsu.smrj.go.jp)でご確認ください。
A「高知県新事業チャレンジ支援事業費補助金」は高知県独自制度で補助上限500万円と小規模ですが、市場調査・実現可能性調査・実証実験の初期段階から申請できる点が特徴です。一方、国の「中小企業新事業進出補助金」は補助下限750万円・上限7,000万円(最大9,000万円)の大型制度で、一定規模以上の投資計画が必要です。最も効果的なのは、まず高知県新事業チャレンジ支援補助金で市場調査・実証を行い、手応えが得られた段階で国の新事業進出補助金(またはものづくり補助金)を活用する「段階的活用」です。詳細は高知県産業振興センターまたは高知県産業イノベーション課(TEL: 088-823-9781)に相談することをお勧めします。
Aはい、国の主要補助金(新事業進出補助金・ものづくり補助金・IT導入補助金・省力化投資補助金・小規模事業者持続化補助金等)の申請にはGビズIDプライムが必須です。GビズIDの取得には書類審査があり、通常2〜3週間かかります。高知県独自の補助金(産業振興センター経由のもの等)はGビズIDが不要な場合もありますが、国制度との組み合わせを想定するなら早めの取得を推奨します。GビズIDの取得申請はgbiz.go.jpで無料で行えます。
A高知県の旅館・民宿・観光業者が業態転換(グランピング・体験型施設・農泊等)で補助金を活用する場合、最も重要なのは「既存の宿泊業とは異なる新規事業への進出であること」を事業計画書で明確に示すことです。新事業進出補助金(上限7,000万円)がこの目的に最も適しており、建設費・設備費・システム費等が対象経費となります。また「高知県所得向上推進企業等総合支援事業費補助金」(上限7,500万円・補助率2/3)も観光業の高付加価値化に活用できます。インバウンド向けの多言語システム・予約システム導入にはIT導入補助金が別途活用可能です。採択率向上のためには、地域の旅行需要データ・ターゲット顧客の明示・収益計画の具体性が鍵となります。認定支援機関(高知商工会議所等)への早期相談を強くお勧めします。
A採択はあくまで「申請が承認された段階」です。その後「交付決定」を受けてから補助事業(設備購入・工事等)を開始し、「実績報告書」の提出と審査・確定検査を経て補助金が入金されます。入金まで申請締切から通常6〜18ヶ月程度かかるため、事業実施期間中の費用は自己資金または融資(日本政策金融公庫高知支店 TEL: 088-833-0038 等の「補助金つなぎ融資」)で立て替える必要があります。また実績報告後の確定検査で不備が発見された場合、補助額が減額されることもあります。経費の支払い証拠書類(領収書・振込明細等)は補助事業期間終了後も一定期間保存義務があります。
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