「申請代行費用」を比較する前に、依頼できる範囲を確認する
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金では、事業計画は申請者自身が作成し、電子申請も申請者自身が行います。外部支援者へ依頼できるのは、計画の検討や改善に向けた助言等です。資格・認定の有無で、この本人作成・申請のルールが免除されるわけではありません。
「丸投げ」「代筆込み」というサービスを料金だけで比較せず、具体的に何を誰が行うのかを確認します。根拠は公募要領 本文1ページ:外部支援者活用時の注意と公募要領 本文37ページ:本人申請と支援者情報です。
| 依頼内容の例 | 支援者に確認すること | 自社で行うこと |
|---|---|---|
| 制度・申請枠の確認 | 自社の計画をどの枠で検討し、どこまで条件を確認するか | 事実資料を示し、申請するか判断 |
| 市場・計画への助言 | 相談回数、レビュー対象、回答期限 | 市場調査、計画の作成と修正 |
| 数値計画への助言 | 収益・給与・投資・資金繰りの確認範囲 | 数値の算出と根拠の提示 |
| 申請手順の案内 | 操作説明の範囲と問い合わせ対応 | IDを管理し、本人が申請 |
| 採択後の助言 | 交付申請・実績報告等が含まれるか | 事業実施と資料保存、報告 |
見積書で確認する7項目
新制度について、裏付けのない市場相場や一律の料金は示していません。比較の際は、金額の大小だけでなく、同じ期間・同じ支援範囲を条件に見積を依頼してください。
| 確認項目 | 契約前の確認内容 |
|---|---|
| 初回相談 | 無料の範囲、時間、資料確認の有無 |
| 着手金・固定費 | 税抜・税込、支払日、何回の相談まで含むか |
| 成功報酬 | 率と最低額、上限額、どの金額を基準にするか |
| 成功の定義 | 採択、交付決定、実際の入金のどの時点か |
| 追加費用 | 再レビュー、変更、実績報告等の扱い |
| 不採択・減額・取消 | 着手金、成功報酬、再支援、返金・精算の条件 |
| 解約と引継ぎ | 途中解約時の支払額、自社資料の返却・利用条件 |
「成功報酬10%」だけでは総額は確定しません。計算対象が申請額・採択額・交付決定額・実際の入金額のどれかによって、同じ率でも請求額が変わります。口頭説明と契約書で食い違いがないかを確認してください。
仮想例:同じ10%でも報酬額が変わる
以下は契約比較のための仮想計算です。市場相場、当サイトの見積、採択実績ではありません。着手金10万円、成功報酬10%、採択時の申請額2,000万円、交付決定額1,800万円、最終入金1,700万円と仮定します。
| 成功報酬の計算対象 | 成功報酬・税抜 | 着手金との合計・税抜 | 消費税10%と仮定した合計 |
|---|---|---|---|
| 採択時の申請額2,000万円 | 200万円 | 210万円 | 231万円 |
| 交付決定額1,800万円 | 180万円 | 190万円 | 209万円 |
| 最終入金1,700万円 | 170万円 | 180万円 | 198万円 |
最終入金額が同じでも、計算基準だけで税込総額に33万円の差が出る例です。このほか最低報酬、上限、採択後支援料があれば加算・調整されます。消費税の取扱いも実際の契約で確認してください。
さらに、採択時に支払う契約なら補助金の入金前に資金が必要です。契約書には「いつ」「どの金額に」「何%を掛けるか」と、減額後の精算の有無まで明記してもらいます。