新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の基本要件|賃上げ・職場環境整備
制度・仕組み
公開: 2026年3月15日
更新: 2026年9月14日
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この記事の結論
第1回の基本要件は、付加価値額・賃上げ・最低賃金・行動計画・子育て等の職場環境整備・必要時の金融機関確認です。目標値だけでなく、確認する年度と提出する証拠資料をそろえます。旧記事の「5要件」という見出しだけで申請可否を判断しないでください。
6つの基本要件を資料と対応させる
| 基本要件 | 求められる内容 | 準備・確認する資料 |
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| 付加価値額 | 補助事業終了後3〜5年の計画で年平均成長率4%以上 | 営業利益、人件費、減価償却費の年度別計画 |
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| 賃上げ | 一人当たり給与支給総額の年平均成長率3.5%以上 | 対象者・給与の計算、賃金台帳、目標の表明 |
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| 事業場内最低賃金 | 原則、毎年地域別最低賃金より30円以上高い水準 | 事業場別の賃金水準、改定後の地域別最低賃金 |
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| ワークライフバランス | 申請締切日に有効な一般事業主行動計画を公表 | 両立支援のひろばの掲載内容と計画期間 |
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| 子育て等の職場環境整備 | 要領の選択肢から追加的な取り組みを実施 | 応募時の実施計画、実績報告時の証憑 |
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| 金融機関確認 | 資金提供を受ける場合に資金提供元の確認を受ける | 金融機関による確認書。自己資金のみなら不要 |
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根拠:要領 p.11〜14:基本要件。要件の免除や特例は項目ごとに異なります。特例を利用する場合はp.15〜16も確認してください。
基準年度をそろえて成長率を計算する
付加価値額は営業利益・人件費・減価償却費の合計です。比較基準は補助事業実施期間の終了時点を含む事業年度です。申請時の直近決算期をそのまま基準年にしないでください。年平均成長率は複利で計算します。
| 仮の計算例 | 基準額 | 3年後の最低水準の計算 |
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| 付加価値額を年平均4%増 | 1,000万円 | 1,000×1.04の3乗=約1,124.86万円 |
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| 一人当たり給与を年平均3.5%増 | 400万円 | 400×1.035の3乗=約443.49万円 |
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仮想の数値による計算例であり、実績や達成見込みではありません。一人当たり給与の算定対象は要領の定義に従います。人員を増やして給与総額を増やしただけでは、一人当たりの賃上げを示したことにはなりません。
申請者が基準以上の目標値を設定し、給与目標は交付申請時までに従業員等へ表明する必要があります。基準より高い目標を掲げる場合も、その達成可能性を確認します。根拠:要領 p.11〜12:算定・表明・返還。
最低賃金は最終年度だけでなく毎年確認する
基本の事業場内最賃水準要件は、3〜5年の事業計画期間中、毎年満たす必要があります。地域別最低賃金の改定後も差額30円以上を確保できるよう、対象事業場の最低賃金を点検します。複数の事業場がある場合の比較方法は要領に従います。
仮に地域別最低賃金が1,100円なら、基本要件の水準は1,130円以上、賃上げ特例は1,150円以上です。これは計算例であり、特定都道府県の実際の最低賃金ではありません。
地域別最低賃金引上げ特例を適用する場合は、基本要件の事業場内最賃水準要件を除くと定められています。この扱いを、すべての賃金条件が不要になるという意味で使ってはいけません。根拠:要領 p.12〜13、p.16。
行動計画の公表と追加の職場環境整備を別々に準備する
一般事業主行動計画は応募申請時までに策定し、申請締切日に有効な計画を「両立支援のひろば」で公表します。公表手続きには1〜2週間程度を要し、不備も考慮して2週間以上の余裕を持って公表申請するよう要領で案内されています。
| 子育て等の職場環境整備の選択肢 | 計画に書く確認点 |
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| 若手従業員向けライフデザインサービスの活用 | どの対象者に、どのサービスを、いつ提供するか |
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| 家事代行・ベビーシッターサービスの活用 | 要領が指定する事業者・サービスに該当するか |
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| 既存の子育て等支援制度の周知・普及・啓発 | 育児休業等の何を、誰に、どの方法で周知するか |
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いずれかを選び、一般事業主行動計画の内容に留まらない追加的な取り組みであることを説明します。実績報告では実施を確認できる証憑が必要です。プラチナくるみん・くるみん・トライくるみん認定のいずれかを取得している事業者は、この追加取り組み要件が免除されます。行動計画の公表要件と混同しないでください。根拠:要領 p.13〜14。
資金提供の有無で金融機関確認書を判断する
| 資金の用意方法 | 金融機関確認書の扱い |
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| 自己資金のみで補助事業を実施 | 提出不要 |
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| 金融機関から資金提供を受ける | 資金提供元の金融機関による確認書を提出 |
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| 複数の金融機関から資金提供を受ける | 資金提供元のうち任意の1者の確認書で要件を満たす |
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確認書を発行する金融機関は事業所の所在地域に限りません。認定支援機関から助言を受けることと、資金提供元の確認書を提出することは別の条件です。根拠:要領 p.14:金融機関要件。
未達時の扱いと提出前の最終確認
一人当たり給与の目標未達、毎年の最賃水準未達、賃上げ特例の未達では、返還額の考え方が異なります。賃上げ特例は上乗せ分の返還規定もあります。「未達はすべて一律全額返還」「赤字なら必ず免除」と単純化せず、要領 p.12〜13とp.15の条件・例外を確認してください。
- 基準年、最終年、対象従業員と給与の定義がそろっているか。
- 計画本文・年度別数値・賃金台帳で数値が一致しているか。
- 行動計画の有効期間が申請締切日を含むか。
- 追加取り組みの担当者・実施時期・証憑の残し方を決めたか。
- 資金調達方法と金融機関確認書の要否が一致しているか。
要件を満たしていても、別途、枠ごとの事業定義・対象者・対象経費の確認と審査が必要です。全体の確認は制度ガイドをご覧ください。
基本要件の公式確認先
2026年9月14日に第1回公募要領1.2版のp.11〜12(成長率・給与)、p.13〜14(行動計画・職場環境・金融機関)、p.15〜16(特例)を確認しています。ページ番号は要領の印字番号です。
本人申請を進めるために専門家へ相談する
新制度では事業計画の作成・電子申請は申請者本人が行います。専門家には検討や改善への助言を依頼できます。初回相談と継続支援の契約・料金を区別し、外部支援者等の申告も確認してください。